チック症のご相談
平成14年生 男性
おはようございます。
今日の患者さんは「チック症」のご相談の方になります。
中学生の頃から運動チック、まばたき、鼻をピクピクさせる、首を動かす、脇を動かすなどの症状が気になっているとのことでした。勉強をする、ゲームをするなど集中していると本人は気にならないようですが、ご家族のお話では強く症状がでるようです。高校3年生で就活中とのことで、就職後周囲から奇異の目で見られるのではないかと心配されていました。
チックは意図することなく体が勝手に動いてしまう自律神経のトラブルと考えます。就活のプレッシャーもストレスに拍車をかけていることが考えられることから、自律神経を整える必要があると考えました。
漢方薬は、
①筋肉の過緊張を取りのぞくお薬
②気を巡らせてストレスを緩和するお薬
の2種類を組み合わせて出させて頂きました。
漢方服用開始から3ヶ月、首振りや口を動かすような動作がかなり減ってきたとのことでした。ただ、ゲームなど集中すると症状が強くなるそうです。
漢方服用開始から6ヶ月弱、症状は初期に比べると半分以下に減ってきたそうです。改善が頭打ちになったようなので、ここで筋肉の過緊張を改善するお薬を変更してみることにしました。
漢方服用開始後9ヶ月、少し症状が出ることはあるがほとんど気にならなくなりました。減量も考えましたが、今後就職と、そのために家をでるなど、環境の変化が大きいため症状がぶり返すことを考えてもう少し服用を続けることにしました。
漢方服用後12ヶ月、ご両親からご連絡があり、就職後も元気に過ごせているそうです。気になる症状もなく楽しく過ごしているとのことだったので、漢方相談は終了となりました。
症状に軽減が見られて元気に過ごされているようでなによりです。
※症状や効果効能は個人差があります。同等の効果を保証するものではないので、ご了承ください。