多嚢胞卵巣症候群(PCOS)と不妊のご相談

服用開始時 30才 女性
こんにちは。
今日の患者さんは不妊のご相談の方です。はっきりした不妊の原因はわかりませんが多嚢胞卵巣症候群(PCOS)との診断がありました。
2年前から妊活を開始しました。1年前から病院の通院も始め、他の薬局からの漢方薬も服用されていました。特に自覚した不調はありませんがなかなか授からず、体外受精に3回挑戦するも、結果には結びつきませんでした。採卵を重ねるにつれて採卵できる卵の数も減ってこのままでいいのかとご来局くださいました。
服用開始時は採卵する直前だったため、漢方の種類は
①ホルモンバランスを整えて排卵をスムーズにするお薬
②卵子の成長を助ける補気剤
の2種類を出させて頂きました。
漢方服用開始から1ヶ月、予定通り採卵。2個の卵の凍結に成功しました。
漢方服用開始から3ヶ月、採卵した卵を移植に。始めて着床しましたが、残念ながら継続はしませんでした。
漢方服用開始から6ヶ月、2回目の移植へ。今回も残念ながら着床はしましたが、継続はしませんでした。
このタイミングでご本人が不育症の検査や子宮筋腫の手術などをうけて妊娠継続に少しでも可能性を上げたい、とおっしゃいました。
採卵までの時間ができるため、漢方薬ではしっかり質の良い卵が成長するような体質改善を行いました。
① ホルモンバランスを整え排卵をスムーズにするお薬
② 卵の成長を促す腎虚を改善するお薬
以上の2種をご提案しました。
漢方服用開始から14ヶ月、再び採卵へ。直前には補気剤を追加しました。その結果、4個の卵子を凍結することができました。
次の周期で凍結した卵子を移植へ。今回は無事着床、妊娠継続となりました。
その後も胎児の成長を助ける補血剤などを服用し、元気な赤ちゃんをご出産されました。
※症状や効果効能は個人差があります。同等の効果を保証するものではないので、ご了承ください。
