PCOS(多嚢胞卵巣症候群)の疑いがある2人目不妊のご相談

服用開始時 36才 女性
こんにちは。
今日の患者さんは多嚢胞卵巣症候群(PCOS)の疑いがある2人目不妊症のご相談です。
1人目は3年前に不妊治療の末にご妊娠、出産されたそうです。今回は2人目をそろそろ欲しいがなかなかできないとのことでご来局下さいました。
ご来局時はタイミング療法をしていました。
病院の検査値を確認したところ、特別基準値を大きく離れた数値はなく、生理も順調にきているようでした。
2人目不妊の方に気を付けないといけないことは血虚(体の栄養不足)とホルモンバランス(特にプロラクチン)の乱れです。
そこで漢方の種類は
①オ血を改善しホルモンバランスを整える漢方薬
②血虚を改善する漢方薬
の2種類を出させて頂きました。
漢方服用開始から3ヶ月、生理前の肌荒れが減り、体調がとてもよくなったそうです。
漢方服用開始から1年、体調はとてもいいそうですが、人工授精も結果が結ばなかったため、ステップアップをして体外受精に挑戦することになりました。体調を整えて移植に移りましたが、残念ながら着床には至りませんでした。
その後2回採卵を行いました。採卵前には卵子の発育を育てる補気剤を追加しました。そのためか、初回は1個しか凍結に至りませんでしたが、3回目では無事6個の採卵、凍結に成功しました。
漢方服用開始から1年5ヶ月、 移植前には子宮内膜の状態を改善し胎児へ栄養を多く送るために補血剤と活血薬を使用しました。
その結果、3回目の移植で無事に着床、心拍確認となり、その後は順調に無事かわいい赤ちゃんをご出産されました。
1人目ご出産による体の栄養状態の消耗も激しく、体質改善には時間がかかりました。先日は元気なお子さんと一緒に薬局にお顔を見せて下さってこちらもとてもうれしくなりました。
※症状や効果効能は個人差があります。同等の効果を保証するものではないので、ご了承ください。