多嚢胞卵巣症候群(PCOS)と不妊のご相談

服用開始時 30才 女性
こんにちは。
今日の患者さんは妊活のご相談の方です。不妊の原因ははっきりしないとのことですが、多嚢胞卵巣症候群の疑いと中途覚醒(夜途中で何度も起きてしまう)などの自律神経の不調がみられました。
ご結婚されて1年ほど前から妊活を開始しました。半年間タイミングで、人工授精も2回ほど挑戦しましたが結果が得られず、ご来局されたときは体外受精にステップアップされた後でした。
ご来局時は採卵は終わっていて、移植までに妊娠が継続しやすい体質に整えていきたいというご希望でした。
ご本人は中途覚醒が多く自律神経の不調を気にされていましたが、妊活が本来の目的、ということで女性ホルモンを整える薬方を提案することにしました。
漢方の種類は
①嚢胞・オ血を改善する漢方薬
②血虚を改善して気持ちを落ち着ける漢方薬
の2種類を出させて頂きました。
漢方服用開始から3ヶ月、移植に挑戦しましたが、結果は結びつきませんでした。
漢方服用開始から5ヶ月、2回目の移植では卵の成長を助けるために補気薬を追加しました。今回の移植を終わらせて結果が出なかったときは一度病院の治療をお休みしようと考えいているとのことでした。
2回目の移植は無事着床、そのまま妊娠継続となりました。ご本人は1回目より卵のグレードがよくないことを気にしてあまり期待されていなかったので、驚き、とても喜んでいただきました。
その後も胎児の成長を助ける補血剤などを服用し、無事妊娠継続となっています。
※症状や効果効能は個人差があります。同等の効果を保証するものではないので、ご了承ください。