IgA腎症の症例

写真ACからのFinegraphicsさんの作品
目次

産後からのIgA腎症

20代女性・出産後からのタンパク尿と血尿

4年前第一子を出産したときに産科でタンパク尿・血尿の指摘を受け、そのときは原因がわからず経過を見ていたそうです。1年前2人目を出産後紹介された病院で検査を受けてIgA腎症と診断がでました。ステロイド療法で様子をみるも医師より扁桃腺の摘出手術を勧められたそうです。小さいお子さんがいることもあり手術は避けたいとのことで、漢方治療を希望されました。

IgA腎症は免疫異常が原因で腎機能が低下する疾患です。他の腎機能疾患と同様自覚症状に乏しく、タンパク尿や血尿がみられることから発見されます。長い年月をかけて腎機能が少しずつ低下し、透析になることもあります。

今回のご相談者様は腎機能の低下は見られず、タンパク尿と血尿が問題となっています。腎臓は妊娠によって負担がかかり血圧があがったり、糖尿などが現れることがよくあります。この方も妊娠がきっかけですので、妊娠によって疲れた腎臓をケアするお薬をご紹介しました。

最初お薬は飲みにくく、大変だったようですが頑張って続けて下さいました。服用開始後1ヶ月半の受診で、血尿、タンパク尿共に一般的な検査では検出できないレベルに減少しました。もともと正常値ではありましたがクレアチニンの数値も減少(腎機能の改善)が見られました。

検査値だけではなく、服用を開始してから体調も良いようで、現在も継続していただいております。

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