起立性調節障害の症例

夕方になっても眠くて起きられない

高校生女子・起立性調節障害

高校生女子のご相談です。夜もしっかり眠っているにもかかわらず日中や夕方になっても眠気がひどく、まともな日常生活がおくれていないとのことでした。

始めて薬局に来た日も午後の遅めの時間にも関わらず車の中で寝て、ゆさぶってもなかなか起きられなかったそうです。当然学校にも行けないでいました。

大切な用事があるときは一度寝てしまうと起きられないので徹夜しているそうです。

不安感やイライラ感など精神的な不安定さはとくに見られず、受け答えもハキハキ礼儀正しい印象です。頭痛やめまいなど起立性調節障害によく見られる症状もないため、迷いましたが起立性調節障害によく使用する漢方薬をご提案しました。

早く治したい、ということで効きのよい煎じ薬と、煎じ薬の効果を上げるための養生食品を服用することにしました。

服用開始後2週間で付き添いのお母様が「こんなに漢方効くとは思いませんでした。飲んだ次の日には午前中に起きてきて、こんなこと久しぶり!」と驚かれました。欠席が続いていた学校も、遅刻はあってもいけるようになったそうです。

服用1ヶ月でなんとか進級テストに起きて行けた、間に合ったとほっとした様子でした。

服用2ヶ月、学校は春休みに突入。休み期間でも昼間で寝てしまう、ということはなく、友達と遊びに出かけるなど楽しいイベントがこなせたそうです。「春休みは満喫しました」と笑顔でした。

その後新学年で少し遅刻が増えた時期もありましたが、辛抱強く薬を続けてくれたおかげで5月はほぼ日常差し支えない時間帯で起きられているそうです。

今はお薬の減量を検討しているところです。

朝だるく起きられない・不安感が強い

中学生男子・起立性調節障害

10代男の子の起立性調節障害のご相談です。毎朝だるさがあり動けず、10時頃からやっと起き上がってくるそうです。不安感が強く、喉の痛みやいい気のしづらさを感じ、思い通りにならないとイライラして家族にあたることもあります。耳鳴りや頭痛、たちくらみなど他の自律神経症状も見られます。

体に元気をつけて自律神経の調子を整えるお薬を提案しました。

服用後2週間ですぐご飯を食べる量が増えたそうです。朝のだるさが減ったようで、起き上がれるように。

服用後1ヶ月で自分で起きてくることが増えてきました。食欲もあり、今まではなかったのに「お腹がすいた」と言うことが何度かあってご家族が驚いていました。

服用後2ヶ月でだいぶ起きれるようになったのでご本人の希望があり一時休薬となりました。

しばらくお薬なしで過ごされていましたが、漢方を飲んだ方が活力があり受け答えもはきはきしっかりする、ということで少なめの量で再開、経過をみています。

朝起きられない・疲れが取れない

高校生男子・起立成長性障害

10代男子の起立成長性障害のご相談です。3年前より朝のだるさ、頭痛、めまいがあり、食が細くなったそうです。睡眠時間はしっかり確保しているのに、寝ても疲れがとれず、朝学校に遅刻したり、欠席することが増えてきました。朝母親が揺り起こしても目が覚めないそうです。

起立成長性障害は若年層に多く、やる気がない、だらしがないなどと周りに思われ、本人も家族も苦しむことがあります。この方には自律神経を調整する漢方薬に食欲低下のため栄養補助食品をプラスしてご提案しました。

服用2週間で久しぶりに自分で朝起きて部屋から出てくることがあった、とお母さまから報告いただきました。少し眠りで疲れがとれるようになったそうです。

服用1か月、起きれる日は増えてきたそうですが、めまいや食欲にはあまり変化はありませんでした。

服用2か月、学校は行けたり行けなかったり。めまいや頭痛、食欲はやや改善して趣味のスポーツは楽しめるくらい体は元気になってきました。

服用3か月、天気が悪い日には頭痛がしているが、楽に過ごせる日も増えてきました。学校には変わらず行けたり、行けなかったりでお母さまは「遊びの時は元気に出かけていく。体調は良くなってきているけど、今は単なるやる気の問題かも…」と心配されていました。食欲が回復してきているので栄養補助は中止し、漢方薬だけにしました。

服用4か月、趣味のスポーツや学校行事に参加したりするうちにクラスにもなじめてきて、元気に学校に行けるようになってきている、と報告を受けました。薬も調子がいいので減量しました。

最初は元気がなかったのが、後半はすっきりとした自信のある表情でお話してくれるようになったのが印象的でした。薬によって体調が良くなってきたことに加え、共通の趣味をもつ友達とのつながりが回復を早めてくれたように感じたケースでした。

Follow me!

前の記事

高血圧の症例

次の記事

間質性肺炎の症例