頭痛の症例

毎日のようにある偏頭痛

20代女性･前兆のある偏頭痛

3~4年程前から偏頭痛が続き、最近では毎日のように苦しんでいるそうです。ここ2年は痛み止めを服用しても効かないときがあり、不安に思い来局されました。

最初は睡眠の状態もあまりよくないためストレスを緩和するお薬を服用していただきましたが、あまり効がなかったためもう一度丁寧に問診をし直しました。

頭痛が辛いときは首や肩の凝りもひどい、ということをヒントに頚椎のゆがみによる頭痛ではないかと考えを変えました。お薬を組み直して血流を良くする薬と、首肩のこりを改善する薬を提案しました。

服用後すぐ頭痛の頻度が減ったように感じたそうです。

服用後2ヶ月で毎日のようにあった頭痛が4日に1度ほど、痛み止めを飲むことはほとんどなくなったそうです。

調子がだいぶいいので頭痛の治療は一旦中止して現在は睡眠の状態を改善する治療をしています。

季節性の頭痛

40代男性・夏になると起きる頭痛

夏になると毎年ひどい頭痛がするという40代男性のご相談です。暑くなる6月頃から、ひどいときは12月頃まで痛みが続いて、休みの日は何もできないでいるそうです。痛みは左側こめかみに現れ、仕事のストレスが強く、肩こりもひどいとのことでした。

ストレスを緩和し筋肉のこわばりを取り除く薬をおすすめしました。あと、食事の養生についてお伝えし、冷たい飲み物やサラダなどの食べ物を控えるようにお話ししました。

服用後2ヶ月、普段なら痛みがでる時期なのに元気に過ごせていると連絡がありました。

服用後4ヶ月、何年ぶりかに一夏全く痛みが出ないで過ごせたと喜んでいただきました。

この方は食事の見直しもしっかり行ってくださったので効果が早く出たように思います。仕事のストレスが強いのでお薬は今も容量を減らして続けていただいております。

天気頭痛

40代女性・天気が悪くなるときの頭痛

気温や気圧の変化によって起きるさまざまな症状のことをまとめて気象病といいます。
気象病の症状は「天気が崩れると頭痛がする」「季節の変わり目は体調をくずしやすい」など人によって異なります。
10人に1人が気象病に悩まされている比較的頻度の高い病気です。
にも関わらず「仮病と思われやすい」「急な体調不良で生活に支障がでる」など社会的な影響に悩む人も多くいます。

今回のご相談者様は40代女性、8年以上前からの断続的な頭痛のお悩みです。

漢方薬は頭痛ならこの薬、というわけではなく、その人の症状、体質に合わせて薬をお選びします。
このケースは問診で症状が出始めた8年前は仕事を変え、ストレスが増えた時期と重なりました。
そのため、単なる頭痛を軽減するというより、ストレスによる自律神経の乱れを調整する作用のある薬を選びました。
頭痛とともに肩こりの訴えもあったので、薬に合わせて生活習慣の改善法をアドバイスしたところこちらも改善があったそうです。

仕事も忙しく毎日煎じるのは難しい、ということで今回は粉薬でお選びしました。
一つ一つ厳選した生薬からお作りしているので少々飲みにくかったようですが、効果の実感は早く、ひと月で調子がよいという報告をいただけました。
飲みにくい･･･といいつつも効果があったので服用を続けて下さっていて、調子もいいのでそろそろ減量の提案を考えています。
煎じ薬が一番効果が高いのですが、その方の生活スタイルや続けやすさも考慮して異なる剤形のお薬をお選びします。

気象病と漢方について詳しくはこちらをご覧ください

お一人では解決が難しいと思われる方、ご不明な点がある方はぜひご相談ください！