めまいと漢方薬

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「ふわふわ雲の上を歩いているような感じがいつもする・・・」
「立ち上がるといつもくらっと倒れそうになる」
「歩いている途中急に視界がぐるっと回って、怖い思いをすることがある」
「めまいと吐き気で、仕事をお休みすることが多くて困っている」
「病院の薬を飲んでみたけど効いていないみたい・・・」

めまいとは「目がまわる」や「目がくらむ」と表現される症状です。
病院のお薬では治りにくいですが漢方が得意とする疾患の一つです。

めまいの原因

めまいは体の平衡感覚の失調です。
平衡感覚は脳、内耳、首、循環器や自律神経のバランスなど、複雑に絡み合って調整していますので、めまいの原因も複雑です。

脳が原因となるめまい

めまいの原因として脳の血流不良があります。
朝礼で倒れる・・・のような脳に血流が十分に行き渡らない脳貧血が一番多く見られますが、中には脳梗塞、脳出血、くも膜下出血や脳腫瘍など緊急性が高い疾患が潜んでいることもあります。場合によっては自己判断で「大丈夫」とせず、専門家の受診が必要です。

耳が原因となるめまい

耳は音を聞き取るだけではなく、平衡感覚を調整する大切な働きがあります。
耳が原因となるめまいは多く、症状も重い傾向にあります。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

一番多いめまいは頭の位置を変えたときに起こるBPPV(良性発作性頭位めまい症)です。
BPPVは耳の中の”耳石”というカルシウムの塊が平衡感覚を感知する三半規管に紛れ込み、その正常な機能を乱すことでおきます。
このめまいの特徴は頭部の位置を変えたとき、例えば起き上がる、上を向く、寝返りをうつなどをしたときにおきること、逆に安静時にはおきにくい、また聴覚異常(耳鳴り・難聴)はありません。目が回るような回転性で激しい症状を訴える例が多く、よろめきを感じます。
カルシウム代謝と関わりが深く、60代から70代の女性に好発します。

メニエール病

続いて多いめまいにメニエール病があります。
メニエール病は内耳を満たしているリンパ液が過剰になることで起き、回転性のめまいが10分から数時間続くことが多く何度も繰り返すのが特徴です。
耳鳴りや難聴、耳閉感(耳がつまった感じ)、吐き気などの症状を伴います。
季節の変わり目に起こりやすく特にストレスや寝不足なども原因となります。

前庭神経炎(ウィルス性内耳炎)

大きな回転性めまい発作が一度起こり、7~10日かけて症状は軽減していきます。
前庭神経とは内耳と脳をつなぐ神経で、前庭神経炎はなんらかのウィルス感染により引き起こされます。
風邪を引いたあとに発症しやすく、耳鳴り、難聴の症状は伴いません。
前庭神経が炎症によって傷害されるためふらつきが数年にも及ぶことがあります。

めまいの漢方治療

漢方治療ではめまいを大きく症状ごとに4つに分けて考えます。

フワフワとしためまい(上下に浮く感じ)

ふわふわとした雲の上を歩くようなめまいです。
自律神経の乱れ(ストレス性)で起きます。
ストレスを和らげるような漢方をお選びすることが多く耳鳴りや難聴がある場合は“蘇葉”、頭痛がする場合は”白朮“”茯苓”などをが入っている漢方薬を選びます。

グルグルするめまい(回転する感じ)

内耳の水の流れが滞ることによって起きる回転性のめまいは漢方治療が最も得意とし、即効性もあります。
”白朮”や”沢泻”などが効果的です。

くらっとするめまい(目の前が暗くなる感じ)

脳血流量の不足に起きる立ちくらみ。
血圧の調整がうまくいかず、脳に血流量を十分に確保できないときは自律神経の働きを整える漢方薬、もしくは血液の質を高め貧血を改善する“地黄”などが入った漢方薬を選びます。

ふらふらするめまい(左右に揺れる感じ)

メニエールなど水分代謝が原因でもこのようなめまいが起きることがありますが、「足がふらついてまっすぐ歩けない」状態に手足のしびれや頭痛などが伴うようであれば脳梗塞や脳腫瘍などの恐れがあります。
漢方では血管を丈夫でしなやかに整える、または血液をさらさらにする”丹参””紅花”などを使用します。
必ずしも危険な訳ではありませんが、このタイプのめまいは自己判断で大丈夫とせず念のため専門家を受診しましょう。

自分でできるめまい対策

めまいでは水の滞りが原因となることが多いですが、水分摂取は控えず積極的にしましょう。
カフェインやアルコールの刺激物は控えましょう。
食欲もないのに無理に食べる、冷たい飲食物をとる習慣は水分循環の負担となりますので避け、さつまいもや栗など自然の甘みの食品や、豆製品がおすすめです。

脳血流が気になる方は青背の魚を中心に魚介類をよく食べるようにしましょう。

適度に汗をかく運動は水分代謝や血流を改善する面ではおすすめですが、症状と様子を見てくれぐれも無理のないように。
ぬるめのお風呂にゆっくり入る、骨盤周りや下半身のストレッチなどでのんびり自律神経を整えましょう。

ストレス時に症状がでやすい方は柑橘系(ミカンやレモンなど)やセロリ、薄荷、紫蘇などすっきりとした香りでリラックスしましょう。
過労や寝不足もめまいの誘因となりますので十分注意しましょう。

お一人では解決が難しいと思われる方、ご不明な点がある方はぜひご相談ください!

(効能効果には個人差がございます。当内容は同等の効果を保証するものではございません。あしからずご了承ください。)

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