ニキビ(尋常性痤瘡・吹き出物)と漢方薬

「吹き出物が繰り返して治らない」
「生理前に症状がひどくなる」
「人目につくので気になる」
「ニキビ跡で肌がボコボコ・・・」

ニキビは尋常性痤瘡、もしくは吹き出物と呼ばれ、性別問わず90%以上の人が思春期に経験します。
とても一般的な疾患ですが、対処を誤ると悪化し、人に見られたくないという思いから、外出がおっくうになるなどの悩みを抱えることがあります。

目次

ニキビとはどんな疾患?原因は?

ニキビは、以前は「青春のシンボル」などとよばれますが、”尋常性痤瘡”というれっきとした疾患です。
10~30歳代までの青年期の男女に多く、顔、背中、胸などの脂漏(ベタベタしやすい)部位に好発します。

皮膚には毛穴があり、その毛穴の中に「皮脂腺」と呼ばれる「皮脂」を分泌する腺があります。
皮脂腺から皮脂が分泌されると毛穴にたまり、通常は皮膚を潤すために皮膚表面に出てきます。
この皮脂により皮膚は潤いを保ち、保護効果がでます。

この皮脂が過剰に分泌され毛穴が詰まってしまうと、そこにニキビの原因菌(アクネ菌)が増殖し、炎症を起こし、ニキビとなります。

ニキビは様々な要因が絡み合って悪化し、「いつできやすいのか」「どこにできやすいのか」などで対処は変わってきます。

10~20代前半に多いニキビの原因

若年層にできやすいにきびはホルモンの変動に大きく影響を受けます。
男性ホルモンであるテストステロンによって皮脂は分泌され、それが過剰になると毛穴を詰まらせます。
テストステロンは男子はもちろん女子でも思春期に多く分泌されるため、男子だけの問題ではありません。
20代後半にさしかかる落ち着く人も多いですが、炎症がひどいと元の肌にもどれず、ニキビ痕が残ってしまうこともあります。
放置したり、誤った治療には注意が必要です。

また、女性は女性ホルモンの変動によってもニキビができやすくなります。
生理周期に合わせてできることが特徴的で、多くは生理前に悪化し、終わると落ち着きます。

20代中盤からのニキビ・吹き出物の原因

20代中盤からの大人ニキビは生活習慣が大きく影響します。

  • 不規則な食生活
  • 睡眠不足
  • 飲酒や喫煙
  • ストレス
  • スキンケアや化粧品
  • ホルモンの関係
  • 紫外線

これらを引き金として、「肝臓の解毒機能の低下」が起きることでニキビができやすくなります。

皮膚は自分自身と外界を隔てる壁であり、また排泄器官でもあります。
肝臓で体内の毒が代謝しきれないと皮膚から排出され、それがニキビとなります。
食の欧米化による油物は肝臓の代謝に大きな負荷をかけ、そこに身体的な疲れやストレスが追い打ちをかけニキビを悪化させます。

部位によるニキビの原因

ニキビや吹き出物ができる場所としては、顎や頬、額や鼻・背中が多くあげられます。

  • 額・顎のニキビ→解毒機能が足りず、皮脂の分泌が多くなることでできることが多いと言われています。顎ニキビはホルモン(瘀血・血流の悪さ)も影響していることもあります。
  • 頬・背中のニキビ→ホルモン(瘀血)が大きく影響していることが多くあります。

色の違いでは大きく、赤ニキビと白ニキビに分かれます。

  • 赤ニキビ→古い血液が滞った瘀血体質の方、解毒機能が低下している方に多く現れます
  • 白ニキビ→血液が不足した血虚体質の方が多く、水毒の為冷え性や貧血の方に多く現れます

自分でできるニキビ対策

ニキビ対策では洗顔が基本とされます。
洗顔は余分な皮脂を取り去り毛穴のつまりを防ぐため有効です。
刺激の強すぎない洗顔料を用い、泡立てて優しく洗いましょう。
強く洗う、または洗いすぎは皮膚の保護力を低下させ、皮脂のとりすぎで逆に皮脂の分泌を促してしまうことがあるため避けましょう。
洗顔の回数は1日2回が目安です。
皮膚の乾燥は皮脂が過剰にでる原因となるので、洗顔後は化粧水や乳液などで保湿を、紫外線もまた炎症の原因になるので日焼け止めも使用しましょう。

ニキビの原因菌となるアクネ菌はどんな方の皮膚にも存在する常在菌です。
皮脂が正常に機能するために必要な存在ですので、菌を排除することよりも上手に付き合っていくことが大切です。

洗顔と同じように食生活も重要です。
炎症を引き起こしやすくする油物や小麦製品を避けましょう。
肝臓の解毒機能を助ける緑黄色野菜やミネラル豊富な海産物を積極的にとりましょう。

疲れやストレスは化膿を引き起こしやすくしますので十分な休息と適度な運動で発散しましょう。

漢方のニキビ治療

男性のニキビでは炎症、化膿を鎮める効果の高い”桔梗””連翹”や肝臓の解毒能を高める“黄笒”、油の消化を助ける”山梔子”などを用います。

女性のニキビでは生理周期に大きく影響を受けているようなら“桃核承気湯””桂枝茯苓丸”など、瘀血を改善する方剤を、赤みより白いニキビが多いようなら”当帰芍薬散”や”温経湯”など温めて血を補う方剤を用いることが多くあります。

ニキビの症例

41才男性・大人ニキビ

20代前半からニキビと炎症で赤ら顔が気になっていました。
40才手前で仕事でのやりがい、責任ともに増えたことでストレスも増加し、油物や小麦製品をとると余計に悪化する様に感じます。
顔全体の赤みに加え、首にもニキビができていて、接客もしているので気になっていました。

勧められた漢方薬服用後、すぐに赤みがひいて、新しいニキビもあまりできなくなりました。
小麦製品、油は控えるようにしていましたが、しばらくして食べてみたら、ニキビが悪化しませんでした。

肌の調子がよくなったので今はひげを好きなように伸ばせています(笑)

お一人では解決が難しいと思う方、ご不明な点がある方はぜひご相談ください!

(効能効果には個人差がございます。当内容は同等の効果を保証するものではございません。ご了承ください。)

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