パニック障害と漢方薬

「めまいと動悸で突然倒れるかと思った・・・」
「急な発作で、不安で気が変になるかと思った」
「また外で発作が起きるのかと思うと心配で外出できない」
「検査にでないから甘えだと理解してもらえない・・・」
「本当に治療法があるのか心配」
「発作のせいで仕事が続けられない」

突然異常な不安や恐怖にかられて短時間でめまい、息切れ、動悸や冷や汗などの身体症状に襲われることを“パニック発作”といいます。
そして、このパニック発作が数回続くことで再び発作が起きるのではないか?自分がどうかなってしまうのではないか?とい不安や恐怖が伴い日常生活に支障がでることを“パニック障害“といいます。

目次

パニック障害とは

パニック発作からパニック障害へ

ご自身が極度な緊張で体調が悪くなった、という経験がある方は多いのではないでしょうか。
パニック発作は年間で11%、つまり10人に1人以上の人が経験する頻度の高い症状です。
つまり、パニック発作自体は決して珍しいことではなく、誰でもおこりえることです。

パニック発作の診断

以下の13項目のうちに4つ以上の条件が突然発作的にはじまるものをパニック発作といいます。

  • 動悸
  • 息切れ
  • ふるえ
  • しびれ
  • 冷や汗
  • 吐き気
  • めまいやふらつき
  • 悪寒やのぼせ
  • 窒息しそうな息苦しさ
  • 胸の不快感
  • 現実感のなさ
  • 死んでしまうかもという恐怖
  • 気が変になるかもという恐怖

症状は急に始まり10分程度でピークに達します。
本人は死んでしまうのではないかというような強い恐怖や不安を感じますが、命に関わるようなものではなく、精密検査を受けても異常がみつからないことが一般的です。

このパニック発作が予期しないタイミングでおきることを何回か経験したことをきっかけに、また発作がおきるのではないか、発作がおきたら自分はどうかなってしまうのではないか、と極度に不安や恐怖を感じるようになることをパニック障害と診断します。

パニック障害の弊害

パニック発作自体は誰でもおこりえる身近な症状ですが、この症状は繰り返しやすいという特徴があります。
何度かパニック発作を繰り返す「また発作をおこすのではないか」という予期不安が強くなります。
また、予期不安が強くなると発作を予感させる場所や状況を避ける回避行動が現れます。

例えば電車にのったときに何度か発作を経験すると、「また電車に乗ったら発作が起きるのではないか」と考え電車に乗らなくなり、日常生活に差し支える様になります。他にも、逃げ出すことができない、助けを呼ぶことができない見知らない人に囲まれる状況、エレベーターや飛行機、バスなどに乗ることができなくなる広場恐怖症などが現れることがあります。

もともとパニック障害にかかりやすい人は几帳面で真面目、責任感が強いといわれています。
そのため、この障害にかかることで仕事や日常生活の中で周囲に 迷惑をかけている、という自責の念にかられることが多くあります。
また、身体的な異常がみられないことから周囲の理解を得られず精神的に追い詰められたり、治療が進まないことがあります。
このような要因から、パニック障害の方はうつ病も併発する傾向があります。

パニック障害の原因

パニック障害を発症する原因はまだ完全には解明されていません。脈が速くなる、手に汗をかく、大声で逃げ出したくなるなどのパニック症状は本来命を守り生き延びるための大切な身体反応です。この自然な体内プログラムが不必要なときに過剰に出てしまう誤作動がパニック発作となります。心理的な原因が注目されがちですが、脳神経機能の異常も関わっていると言われています。パニック賞になる割合は100人に1~2人と多く、男性より女性の方が発高頻度で発症します。引き金となる要因は、過労、睡眠不足、ストレス、風邪などの環境や心身の不調、また家族歴も発症頻度が高くなる傾向にあります。

漢方のパニック障害治療

パニック発作や、その引き金となる予期不安を漢方では”気の流れの不調”と考えます。
そのため治療の柱は気の流れを整える生薬の組み合わせです。

まず、めまいや動機を伴う発作には上逆した気を整える”桂枝””甘草”の組み合わせが効果を出します。

息苦しさや胸苦しさが伴う症状には”半夏””厚朴”の入った滞ってできる気の塊を取り除きます。

緊張が強い方は”釣藤鈎”、自律神経失調の幅広い症状には”柴胡””薄荷”の入った漢方薬が効果があります。

不眠や不安感が強い方く虚弱な方には”黄耆””人参”が有効です。

自分でできるパニック障害対策

パニック障害をもつ方にはカフェインや乳酸、炭酸などの刺激で発作が誘発される傾向があるので注意しましょう。

また、風邪や寝不足、過労も誘因となることがあります。

気の滞りを発散させる胡椒など、香辛料やレタス、小松菜やホウレン草などの葉物野菜はぜひとって頂きたい食材です。

お風呂や運動で適度に上手に汗をかくと気の発散を助けてくれます。

呼吸法は有効です。
意識してゆっくり深く呼吸をするようにしましょう。
リラックスできる場所で苦しくならない程度に吸うのに3秒、吐くのに3秒、それを5分程度繰り返すなど、心地いい程度に行うことは効果的です。

苦手な場面や場所に少しずつ慣れていくことは大切ですが、専門家や周りの人の協力が必要ですので焦らないようにしましょう。
それと同じくらい、リラックスできる場所、人、時間や物など、症状がでにくい条件を知ることも治療の第一歩です。

お一人では解決が難しいと思われる方、ご不明な点がある方はぜひご相談ください!

(効能効果には個人差がございます。当内容は同等の効果を保証するものではございません。あしからずご了承ください。)

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